35歳の年収が300万円台
『“35歳”を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか』という本が紹介されているのを見かけた。
10年前ならば、35歳といえば家庭を持ち、会社で責任あるポストを任され、社会を担っていくはずの存在だった。
それが現在では低所得化、未婚化、雇用の非正規化など、様々な問題に直面している。
たとえば、年収。
1997年には平均年収が500万〜600万円だったのが、現在は300万円台。
10年前よりも200万円は安くなっているとのこと。
さらに・・・。
この先20年後の日本は「ゼロ成長」「消費税18%」「医療費の自己負担額は現在の2倍」「失業率10%超」「年金30%カット」など、想像したくもない社会になってしまう可能性があるのだそうだ。
経営者から見れば、10年前に比べ、人件費が格段に安くなったことをチャンスと見る向きもあるかもしれない。
アジアの発展途上国との所得格差が縮まったことで、いろいろと考えられることも多いかもしれない。
日本は戦後、アメリカという松葉杖に寄りかかりながら、アジアの他の国に比べ段違いの発展を遂げてきた。
中国などは、独力でここまで独自の経済発展を遂げてきた。
このプロセスの違いが、底力の違いとして今後は浮き彫りになってくるのかもしれない。
外国人に対して排他的な島国根性、そして過去の栄光。
これらはもう捨て去るべきではないのか?
少なくとも私はそうしようと思う。
次の20年、50年を生き抜くために。